令和4年「利用者アンケート」まとめ
2.令和4年「利用者アンケート」まとめ
10月23日福祉機器展の際に実施した「利用者アンケート」をまとめました。回答をいただいたのは男性29名・ 女性 22名です。年代は60歳代が最も多く18名、次に70歳代が13名、以下80歳代9名、50歳代・30歳代4名となっています。宮崎市にお住いの方が6割を占め、次に日向市6名、都城市3名、日南市・高千穂町2名、そして延岡市・小林市・西都市・都農町・新富町 各1名でした。障がいについては全盲20名・弱視28名・その他3名でした。ご回答いただいたみなさん、ご協力ありがとうございました。
まず、センターの利用について月1~2回20名、年1~2回14名、週1~2回4名、初めての方は5名。利用の目的で一番多いのは図書・雑誌の貸出、次いでパソコン・スマートフォン相談・用具購買、会議、展示会などでした。
センターからの情報の利用については、センターだよりが最も多く、次いで広報、南風、センターのホームページやFacebook、プライベートサービス、JBニュース、宮日新聞、と続きます。またこのアンケートを通して、利用のご希望を6件いただき、利用していただくことになりました。
さてそれらの情報に対して満足している方が34名、満足されていない方が5名でした。満足していない理由として挙げられたのが「(音声が)聞き取りづらいときがある」「AIの音声より人の声が望ましい」「点字情報は情報が少ない」「時間差があるので最新ニュースに触れにくい」「(貸出)図書(の選択)をおまかせしていたら3回同じものが届いて残念」「図書を借りたいが、読みたいものがわからない」「おすすめの落語など楽しいものが読みたい」というものでした。図書の情報などはセンターだよりに少しずつは掲載していますが十分に提供できていません。ただ貸出時にはお尋ねくださるとジャンルや著者や話題の本などもご案内しておりますので、お気軽にお尋ねください。
福祉機器展に取り上げてほしい企画で最も多かったのは「新しく認められた日常生活用具」次いで「スマートフォンやパソコン機器」「話題の情報機器やパソコンソフト・アプリなど」「キャッシュレス決済」と続きます。これらの結果から新しい情報への期待が大きいことがうかがえます。そして「眼鏡」や「拡大読書器」「防災に関するもの」「歩行に関するもの」が同じ希望数でした。生活の中での必要性の高いものが求められていることもわかります。さらに、「健康や美容に関するもの」「バザー」「コロナに関する情報」と続いていました。記述していただいた意見には「用具購買にはコロナが収まったら東京から来てほしい」「自動運転の車などの新しいIT情報」もお寄せくださいました。
さらに詳しく日常生活のことをお尋ねしています。「情報をどのように取り入れていますか」という問いに最も多かった回答は「テレビ・ラジオなどのニュース」37名、次いで「パソコン・スマートフォン」27名、そして「家族・知人・ヘルパーさんなど身の回りの人」25名と続き、次いで「センター・福祉会」「JBニュース」となりました。
次の設問では、実際に使用されている機材をお尋ねしました。最も使用されているのは「デイジーを聞く機械」29名、以下「タブレット端末」が21名、次いで「携帯電話やガラホ」と「アップル社のスマートフォン」が同じく20名、「パソコン」が17名、「アップル社以外のスマートフォン」5名「点字ディスプレイ」3名、その他点字器、スマートスピーカー、拡大鏡などの回答もありました。
さてこの機器について「困っていることがありますか」の問いには17名の方が「ある」、23名の方が「ない」と答えています。困っている内容は様々ですが、「使いこなせない」「値段が高すぎる」とそれぞれ4名の方が答えていました。
また機器以外のことでの「お困りのこと」について多く寄せられたのは「日常生活用具の耐用年数や支給について」でした。次いで多かったのが「ゴミ出し日がわからない」「テレビの設定等がわからない」「アパートに住んでいるが張り紙をされたら完全にわからない」などの声がありました。アパートの苦情についてのご意見をくださった方は、ご自身は大家さんに個別にメールしてもらっていて、問題ないとのことで、みずから積極的にコミュニケーションを取って、困りごとにならないよう対応していらっしゃるようです。このようなご意見や対応策は参考になります。
機器の値段については解決が難しい部分ですが、この「困っていることを相談して、少しでも解決できるような、あるいは情報を提供できるような対応」がセンターでできるよう対策を考えました。まずはスマートフォンの相談会についてLINEのアプリで質問を投稿できるオープンチャットを開設することとしました。(詳細はお知らせに掲載)今後はこの運用の様子を見ながら企画していきたいと考えています。
また「利用されている情報について、時間差があるので最新ニュースに触れにくい」というご意見についても、なにか新しい情報提供のあり方を考えていくべきと思っています。この件についてはセンター内で協議を行い、対応策を考えてまいりたいと思います。みなさんにもいいアイデアがございましたらぜひセンターにご意見下さい。
さらにセンターの満足度についてお尋ねしました。センター利用については「満足している」27名、「ほぼ満足している」12名、「普通」8名でした。満足していない理由に「センター入り口に音があるとよい」とありました。センターの正面入り口には点状ブロックが設置してあります。これは 「警告ブロック」とも呼ばれており、危険箇所や誘導対象施設等の位置を示すブロックです。このブロックに白杖があたれば音声案内が鳴るようになっています。ただ感度の問題や、たたく位置などでも鳴らない場合があるようです。センターへお越しの際にはご確認いただけたらと思います。
また職員の対応については「満足している」が39名、「ほぼ満足している」5名、「普通」4名でした。なお、センターの満足度、職員の対応について「あまり満足していない」「満足していない」というご意見はありませんでした。
それからセンターで開催してほしい企画をお尋ねしました。最新用具、園芸イベント、点毎利用者の交流会、スマホ教室を土日に、歩行訓練、音声ガイド付き映画、調理室のレンジヘルシオを使った料理教室など多くのご意見いただきました。また「困っていることなんでも相談会」というのはどうですか?という提案もいただきました。来年以降の機器展企画の際には参考にさせていただきたいと思います。
最後に要望として、アイフォン・アイパッドの相談会を県北地区で開催してほしいというものがありました。これについては次年度から延岡ライトハウスと協力して実現させたいと考えているところです。
今後ともみなさんに少しでも満足いただけるようなセンターとなるように、心掛けてまいります。