宮崎県立視覚障害者センター 公益財団法人宮崎県視覚障害者福祉協会

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視覚障がいとは

視覚障がいについて
 視力が低下したり視野が狭まったりすることで、生活に支障が生じている状態を指します。原因もさまざまですが、先天的なものとしては網膜色素変性症や先天性白内障など、後天的なものとしては、糖尿病や加齢黄斑変性や緑内障などが挙げられます。
 視覚障がいの程度と身体障害者福祉法による等級では、視力と視野の二つの機能を基準として1級から6級まで設けられています。
 現在、宮崎県内で視覚障害の身体障害者手帳を所持されている方は約3,800人です。
点訳って何?
 墨字(活字)原文を、その内容にできるだけ忠実に点字(一般的には六つの点)に置き換えることを点訳といいます。
 点字は仮名文字であるため、点訳者が原文(漢字の読みなど)を正しく理解すること、数字やアルファベット、記号を使って点訳することが大切です。
 以前は、点字器や点字タイプライターで作成していましたが、近年はパソコン点訳が主流となっています。
 パソコン点訳には、修正や編集が容易である、必要な部数をプリントアウトできる、インターネットでデータのやり取りが容易にできるなど、多くの利点があります。
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音訳って何?
 墨字(活字)で書かれているものを音声化することを「音訳」といいます。視覚障がい者が情報を得るために利用するものなので、内容が正しく伝わるように読まなければいけません。読み手の勝手な解釈で原本を読み替えたり、朗読のように大げさな感情を入れることなく、あくまで視覚障がい者の目の代わりとなるよう正確に分かりやすく伝えることが大切です。
 音訳した資料の多くは録音物として使用されます。現在はデジタル形式で録音・編集した「デイジー資料」が主流になっており、移動したいページや各章にジャンプできる等、デジタル録音ならではの機能が利用できます。利用者にはサピエ図書館を通じて提供されるほか、当センターでは主にCDで貸出をおこなっています。

当センターでは点訳・音訳のボランティア養成講座を開講しています。講座を修了し、ボランティア登録をしていただいたボランティアのみなさんは、図書や新聞などの点訳・音訳で活躍されています。
パソコンや携帯電話はどうやって使うの?
 最近ではコンピューターソフトやスマートフォン等を用いて、文字情報を音声化したり、文字入力を音声で行ったりすることも当たり前にできるようになってきています。特にスマートフォンについては外出先での行き先案内や乗換案内、さらには文字情報を読み上げるなど、活用できれば日々の不便さが緩和できるような機能も多くあります。しかしながら、機械というものは使い方を学ぶ必要があります。当センターでは、その使い方を習得していただくような支援に取り組んでいます。
 具体的にはアップル社のスマートフォン等の相談会を月に2回、パソコン教室を月に1回実施しています。それ以外にも事前に電話いただけたら個別の相談も行っています。機器等の持参は不要です。