宮崎県立視覚障害者センター 公益財団法人宮崎県視覚障害者福祉協会

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センターより

令和5年度第2回「利用者アンケート」まとめ

2.令和5年度第2回「利用者アンケート」まとめ

 1月21日の点字・オセロ大会へ来場された方に、利用者アンケートをお願いし、12名の方から回答をいただきました。ありがとうございました。

企画などご要望の多かったものは、「話題の情報機器やパソコンソフト、アプリ」次に「防災に関するもの」「新しく認められた日常生活用具」の順でした。7月に行った第1回目のアンケートと同じように高い要望がありました。

 ご意見いただいたものをご紹介します。まずセンターだよりをスマホに配信してほしいというお声がありました。すぐにアドレスいただければできますので、ぜひご連絡ください。次に図書CDの不具合についての対応のまずさもご指摘いただきました。不具合の図書CDを教えてくださった際は必ず聴き取りを行うよう、職員全体で徹底してまいりたいと思います。さらに行事やミーティングをしてほしいというご意見もありました。人と会う、ふれあう機会を求めていらっしゃると感じます。

 センターの満足度については8名の方が「満足している」「ほぼ満足している」と回答してくださいました。職員の対応についても同じく8名の方が「満足している」「ほぼ満足している」と回答くださいました。どちらの設問についても「あまり満足していない」「満足していない」という回答はありませんでした。評価していただけたことを励みに、また今年度も努力してまいります。ご意見ほんとうにありがとうございました。

 

図書目録

(4)図書目録

2023年(令和5年)のセンター図書目録が完成しました。内容は昨年1年間にセンターで蔵書として受け入れた点字図書、デイジー図書が掲載されています。点字版400円、デイジー版・墨字版は200円です。ご希望の方はご連絡ください。

休館日のお知らせ

8.休館日のお知らせ

4月・5月の休館日は、次のとおりです。

4月 毎週水曜日 3日・10日・17日・24日、29日(月、昭和の日)

5月 毎週水曜日 1日・8日・15日・22日・29日、3日(金、憲法記念日)、4日(みどりの日)、5日(日、こどもの日)、6日(月、振替休日)

4月・5月のIT相談会の日程について

(3)4月・5月のIT相談会の日程について

 アイフォン・アイパッドの相談会は、4月6日(土)。5月は11日(土)予定です。時間はいずれも10時から12時で、予約が必要です。

またパソコン教室は、4月21日(日)と5月19日(日)、時間が午後1時半から3時半までです。

いずれも事前にお電話にてお申込みください。

併せて、「かんたんスマホ講座」の受講生を募集します。アイフォンを使って講座を実施しますが、センターにも機材がありますので、そちらを使って体験していただくことも可能です。講座は第2・第4の月曜日10時から12時までです。日程は以下の通りです。4月が8日(月)と22日(月)、5月は13日(月)と27日(月)です。いずれも事前にお申し込みください。

網膜投影型拡大読書器「レティッサオンハンド」体験しました。

(2)網膜投影型拡大読書器「レティッサオンハンド」体験しました。

「レティッサオンハンド」を、当センターの利用者が3名体験され、感想を寄せてくださいましたので、ご紹介します。「レティッサオンハンド」は、視力に影響されない網膜投影を手軽に利用できる、手持ち型の視覚支援デバイスです。ただし網膜に画像を投影して物を見るためには、網膜と視神経が一部でも機能している必要があります。

 以下はみなさんの感想で、実際の体験記です。

【体験記】

当然と言えば当然ですが、目の状態が違うので3人の評価もそれぞれでした。

Aさん(色変、視力0.01、矯正は効かない、視野欠損あり)

・裸眼より見える。視野欠損を感じないほどだった。

・特に近くの文字より、遠くの景色の方が、見え方が良い。具体的には、ズーム調整したらベランダから木々の葉っぱの1枚1枚が見えた。

Bさん(先天性緑内障、視力0.01、矯正は効かない)

・2、3メートル離れた人の顔が見える。離れたところから、初めて娘の顔立ちをはっきり見て、感動した。

Cさん(先天性緑内障、視力0.3、視野10度以下)

・裸眼よりは見える。

・ズーム機能で遠くの情報を得やすい。

・矯正で0.4あるので、他の2人よりよく見えるようになったのかわかりにくい(視野が狭すぎてわかりにくい)

とりあえず3人とも裸眼よりは良く見えた。ただ色が自然ではない、との感想は全員一致した意見だった。3人とも見え方がよくなった事は驚きで、矯正が効かない人も見えたので、驚きだった。人によっては劇的に見える方がいるだろうと感じ、人生が激変する人もいるかもしれない、そんな大きな可能性がある機器だと思う。また文字を見るより離れたところを見るのに良い。網膜に直接レーザーの光で映像を描くので、自分でピントを合わせる必要はなく、軽いし、持ち運べるので便利。

 以上のご感想でした。Bさんのようにこれまで見ることのできなかった娘さんの顔がはっきり見れたというのはやはり感動しかありません。情報を寄せてくださった3名の方には感謝いたします。実際の体験記ですのでとても参考になるかと思います。     ちなみに価格は44万円(税込み)です。

関心のある方はメガネのヨネザワさんが体験の機会を設けてくれますので、お尋ねください。

電話 0985-84-4720 メガネのヨネザワ 清武加納店 担当甲斐さんまで。

この商品のほかにも、網膜に映し出す技術を応用し、カメラからの映像を網膜に投影することで、周りの景色を見たり、写真や動画を撮影したりできる「レティッサネオビューワ」という商品もあります。こちらはソニーのカメラに接続する仕様になっており、カメラとセットで109,800円。こちらの機材の体験は九州では福岡の天神のソニーストアでの体験になります。

ちなみにセンターではリンクポケットの後継機ともいわれている「センスプレイヤー」を購入しています。これはデイジー図書のダウンロードや再生はもちろんですが、活字読み上げの装置としても力を発揮します。(スマートフォンはなくても大丈夫です)なかなか新しい機器を購入することはできませんが、情報提供と保有している機材の活用に努めたいと思います。