宮崎県立視覚障害者センター 公益財団法人宮崎県視覚障害者福祉協会

文字の大きさ
標準
背景色

センターより

購買部からのお知らせ

(4)購買部からのお知らせ

【新商品】

アイナビネックポーチ 革製 ¥5,500 ・ 布製 ¥1,800

視覚障害者歩行支援アプリ、EyeNavi(アイナビ)専用のネックポーチです。iPhoneのカメラが進行方向を向くようにポーチに入れ、首から下げて使います。手をふさがずに、アイナビを使用しながら歩くことができます。

革製は高級感のある本革製で、お色はロイヤルブルーとアイボリーの2色からお選びいただけます。

また、布製の色味やデザインは入荷ごとに異なりますので、お選びいただけません

【送料変更】

日本点字図書館わくわく用具ショップの送料が4月27日より、下記の通り変わりました。

・通常配送手数料 現行510円 → 改定後660

・お急ぎ、日時指定配送手数料 現行720円 → 改定後935

購買の問い合わせは城後までお願いします。

 

「見えない・見えにくい方のスマホ体験会イン延岡」について

(2)「見えない・見えにくい方のスマホ体験会イン延岡」について

スマートフォンのサポーター養成講座を延岡で7月から実施しますが、それに先駆けて「見えない・見えにくい方のスマホ体験会」を延岡で企画しました。初めてスマホに触る方、持っていても使いこなせないという方はこの機会にぜひおいでください。新しい情報を知っていただく体験になると思っています。

期日 6月17日(土)午前10時~12時

場所 延岡の社会福祉センター

住所 延岡市三ツ瀬町1丁目12番地4

 興味のある方は大賀までご連絡ください。

図書係からのお知らせ

(3)図書係からのお知らせ

以下の資料が届きました。貸し出しますのでお電話ください。

・内閣府政府広報室発行「ふれあいらしんばん」(点字・大活字版)「明日への声」VOL.90

・マイナンバー制度のご案内 令和5年3月版(点字・音声・大活字版)

・国民生活センター「2023年版 くらしの豆知識」(音声版)

・「簡単でおいしいパックご飯の活用法」(音声版)

・「野菜料理のレシピ集」(上・下巻)(大活字・透明点字併用版)

休館日のお知らせ

8.休館日のお知らせ

6月・7月の休館日は、次のとおりです。

6月 毎週水曜日 7日・14日・21日・28日

7月 毎週水曜日 5日・12日・19日・26日、

17日(月、海の日)

所長雑感

冨永 昌志

皆様いかがお過ごしでしょうか。私が今書いておりますのは4月15日です。令和5年度に入り、4月も半ば、季節は春から初夏の陽気に変わりつつあるところです。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

さて3月8日から22日まで日本・台湾・米国で行われた野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、日本チームは7戦全勝で見事に優勝、世界一の偉業を達成しました。コロナ禍や物価高など、何かと暗い話題が多い中、久しぶりの快挙に日本中が大いに盛り上がりました。そこで今回はこのWBCについて書かせていただきます。

今回の日本チーム(サムライ・ジャパン)は何といっても、大谷翔平選手の獅子奮迅の活躍が光りました。大谷と言えばアメリカ大リーグで、投手とバッターのどちらも一流という世界中が驚く二刀流で、今や世界一の選手と言っても過言ではありません。その大谷が日本チームの一員としてプレーするだけでもすごいのですが、彼のすごさはそれだけではありませんでした。勝つことにこだわり、世界一になるんだという強い気持ちが表れた闘志あふれるプレーを見せてくれました。準々決勝イタリア戦で皆が驚くセーフティ・バントをやったり、準決勝メキシコ戦では打ったあとヘルメットを投げ捨てて2塁に激走、ベース上で「俺に続け」と激しくチームを鼓舞しました。普段は冷静でやさしいイメージですが、勝負どころでは熱く燃えるプレーでチームを引っ張っていきました。スポーツは心・技・体といいますが、彼はまさに3拍子揃った超一流プレイヤーであります。

ダルビッシュ有投手、彼は36歳、アメリカ大リーグの選手ですが、サムライジャパンの宮崎キャンプからチームに合流し、現役大リーガーとして選手たちを指導したり、また食事会を行ってチームの結束を図るなど、若手の多いサムライジャパンのまとめ役として頑張りました。彼は投手としても一流ですが、チームで最年長の選手が果たすべき役割をよく理解し、実践してくれました。

村上宗隆選手は23歳という若さでいきなりサムライジャパンの4番バッター、世界の大谷の次に打席に入るわけですから、緊張と気負いから体が動かなかったのでしょう。最初は全く打てませんでした。しかし栗山監督は彼を信頼して使い続けました。村上も苦しかったと思います。応援する我々も「村上、そろそろ打ってくれよ」と祈るような気持ちで見ていました。そして準決勝メキシコ戦の9回裏、4対5で1点を追う場面。大谷が2塁打の後、4番の吉田が四球を選び、次の打者は村上。吉田は村上に、「お前が決めろ」という合図を送って1塁に歩きます。2塁走者は大谷、1塁は代走の周東選手。もしここで得点できなければサムライジャパンは終わってしまいます。最高に緊張する場面です。そして打者は不振の村上。皆が固唾を飲んで見守りました。

しかしそこで打席に入った彼は、あのガチガチになって打てなかった村上ではありませんでした。カウント1-1。3球目の速球を強振すると、ボールは高々と舞い上がりました。皆の思いを乗せたボールはグングン伸びてセンターの頭上を越え、あわやホームランかという長打。村上覚醒。2塁走者の大谷がホームイン、1塁代走の周東が大谷を追い越しそうな勢いでホームに滑り込み、サヨナラ勝ち。胸が熱くなる名場面となりました。

村上選手を信じて起用し続けた栗山監督、すばらしかったです。また、ヌートバー選手という、いい選手を起用したのも栗山監督のファインプレーといえるでしょう。ヌートバーは、気迫のこもったプレーと明るいキャラクターで、サムライ・ジャパンのムードメーカーになりました。

日本の投手陣も、世界の強打者を相手にひるまずよく投げ切りました。本県の聖心ウルスラ学園高校出身の戸郷翔征投手は、アメリカとの決勝戦、中継ぎで好投、都城高校出身の山本由伸投手も、オーストラリア戦で先発・好投など、それぞれ大活躍しました。

選手全員が自分の役割をしっかりと果たしたことが、世界一という最高の結果につながったものと思います。

アメリカとの決勝戦。最終回アメリカの攻撃。日本が1点リードで2アウト、投手は大谷、そして最後の最後に何というめぐりあわせか、アメリカチーム最強の打者であり、普段は大谷と仲のいいチームメイトでもあるマイク・トラウト選手とのエース対決となりました。アウトをとれば日本優勝、ホームランが出れば同点で振り出しに戻ります。大谷は気迫の真っ向勝負、みごとなスライダーでトラウトを三振に切って優勝を決めました。舞台がそろい、役者もそろった名勝負は、いつまでも人々の記憶に残ることでしょう。

 

 

≪さよならマックス≫

私ども視覚障害者福祉協会の理事を務めていただいている永吉満さんは、視覚障害者センターのパソコン研修会やスマートフォン相談会などで長年にわたって指導をしていただき、大変お世話になっております。また、治療院をされていることから鍼の研修などで当センターの利用者でもあります。

その永吉さんといえば、いつも相棒の盲導犬マックスと一緒に行動されておりました。本当にいつも一緒でしたのでセンターの職員も永吉理事が見えたらマックスにも声をかけ、友達のように接しておりました。

そのマックスが去る3月12日、急に病気により死去したとの知らせを受けました。マックスは13歳で、人間にすると70歳半ばくらいの老犬になっており、最近では徐々に歩くことが難しくなってきておりました。そこで永吉さんはマックスに引退してもらって、引退犬の飼育ボランティアにお願いして余生をのんびりと過ごしてもらおうということも考えておられたようです。

そのような永吉さんの思いを知ってか知らずか分かりませんが、マックスは最後の最後まで永吉さんと一緒にいることを選んだのかもしれません。マックスは本当に永吉さんのことが好きで片時も離れようとはしませんでしたから。

いつも素直で、賢かった。ちょっと食いしん坊で甘えん坊でもあった。そして一生懸命に頑張ってくれたマックス。

長い間ご苦労様。お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。